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カッパ大行進 伊坂さんの魔王 [コラージュと更新]

f-56.jpg
A面 デペッシュ・モード
B面 スタイル・カウンシル
が入ってたブリティシュなカセット
懐かしい。




http://www010.upp.so-net.ne.jp/momokapa/
カッパ漫画も更新中






今日は読書タイムです。

伊坂幸太郎さんの「魔王」を読み終わりました。

この方の小説はうまいなというか
深いなというか
とにかくすごいと思って毎回読んでます。

「チルドレン」とか「陽気なギャングシリーズ」みたいに
「人間」の描き方がどこかほっとする小説も好きなんですが
下手をしたら胃にもたれそうな重いテーマでも
最後まで読ませ切れるって
他にはなかなかいないと思うんですよね。

例えば、「オーデュポンの祈り」って作品は
私はずいぶん後々まで引きずりまくってしまいました。

20代の頃に誰が作者か忘れましたが
「2人の女」って本を読んで
1週間ぐらい殺伐とした思いで過ごして以来です。
戦争が作り出す人の悪に踏みにじられる恐ろしさ。

伊坂幸太郎さんの描く悪、
人の持てる悪意の凄まじさって
いったらもう。。。。。
でも。。。。
人間の中には、まちがいなく『これ』がある。
どうしたらいいのか。立ち尽くすような思いでした。


引き合いに出して悪いのですが
同じように悪を描いて対決しながら
最後には結局、勧善懲悪に落ち着いてしまうような作品には
物足りなさと嘘くささを感じてしまう〜なんてことも
あったりします。


伊坂さんの作品って
リアルでないシュチュエーションを取りながらも
どこかその落ち着く先がリアルな気がするんです。

例えば
アイシュタインが時間というものが絶対でなく
その場、その時によって
変わってしまうんだってことを教えてくれたように
善と悪というものが振り子のように
その時によって簡単に変わってしまうってことを

教えてくれてるような気がするんです。。。。。

そして、その時

自分はどっちを選ぶのかって

「魔王」はそれを問いかけているような




。。。。。。
今回もたっぷり考えさせられてしまいました。




ところで昨日プチトマトを食べた
うちの犬の朝のシーシーは
一瞬、血尿?でした。
焦ったぜ〜

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